医療従事者・患者様に
寄り添い
医療のイノベーションを
実現する
代表取締役社長
奥窪 宏章
HIROAKI OKUKUBO
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一人の医師のこだわりが、
業界のスタンダードを生み出した私たちJMSが大切にし続けているのは、“医療従事者や患者様から求められる製品“へのこだわりです。このものづくりの精神には、医師であり創業者の土谷太郎の想いが込められています。1960年代初頭の日本の医療水準は、欧米に比べて立ち遅れており、医療従事者が満足できる医療機器はまだ十分に普及していませんでした。
「このままでは大切な命が救えない」そんな想いから、土谷は自らよりよい医療機器を創り上げようと決意し、JMSを立ち上げ、輸液・輸血セットの完全ディスポーザブル化を実現させました。さらに、土谷の医療機器へのこだわりは周囲が驚くほど強く、患者様の症状、年齢や体格の違い、また、医療現場によって処置や操作手順が異なることに着目し、生産性が低いとされる少量多品種のカスタマイズ製品を安く創るという非常識なものづくりにも積極的に挑んできました。
その後も、医療従事者のスキルに依存することなく高いレベルの治療が提供でき、さらに業務の負担軽減が図れるよう、血液透析装置の自動化を推進するなど、徹底的に医療現場で必要とされるものを追求し続けました。そして、創り出された製品はのちに業界のスタンダードとなり、日本の医療の発展に貢献しています。 -
デザインを通じて、
命を守る製品を創り出す医療業界のさらなる発展に貢献していくためには、より一層、医療従事者と患者様双方の視点立ち、寄り添う必要があります。なぜなら、JMSは、医療従事者が患者様に安全な治療を提供することはもちろん、患者様が安心して治療を受けられる環境を提供することも大切だと考えているからです。たとえば、長期間の入院生活や治療を余儀なくされる患者様が少しでも快適に過ごせるように、機能性に加え医療機器が患者様にストレスや圧迫感を与えない、周囲の環境と調和するデザインを意識した製品づくりを目指しています。
また、現在では、医療技術の進歩とともに目に見える課題の多くが解消されてきたため、医療従事者が未だ気づいていない潜在ニーズを先取りし、カタチにしていくことが重要になりました。JMSはこれまで以上に 「これからの医療現場に求められることは何か」 「さらに医療を発展させていくために必要な新しい価値は何か」 を考え続けていきます。そして、私たちの製品が医療現場で長く愛され、医療従事者や患者様にとって普遍的な存在となるよう、自社の技術力・デザイン力の向上に邁進してまいります。 -
外部の知見をとり入れ、
自らを進化させていく近年、医療業界では、さまざまなニーズに対応した多様な医療サービスを提供するため、診療科毎の分業制の仕組みなどが見直され、院内や地域の連携やDXの推進などによる変革期を迎えています。
この時代の社会の変遷に合わせ、JMSは、これからはものづくりでの問題解決だけではなく、社外の技術やノウハウを融合させた取り組みなどを通じて、複合的な医療サービスの推進に貢献していきたいと考えています。その一環として、急性血液浄化事業の譲受や在宅での透析療法における業務提携を行うなど外部との連携を積極的に進めています。
救命救急や集中治療分野などの急性血液浄化事業の譲受によって、JMSの心臓外科製品群との運営を⼀体化させることができました。これからは、より幅広いME装置の開発や医療現場へ一連のシステムを提案するなど新たな価値提供を目指していきます。また、多様化する透析患者様からは、生活の自由度が高い在宅透析療法を望む声が少なくありません。そのニーズにJMSが応えていくためには、今ある血液透析療法と腹膜透析療法の製品ラインナップだけでは不十分です。患者様がそれぞれのライフスタイルに合わせて適切な透析療法を選択し、QOLを向上させるためには、グローバルな知見を取り入れることが重要だと考え、世界的なリーディングカンパニーとの業務提携により新たな市場開発を始めることとしました。
画期的な医薬品や高度な医療機器が普及し、治療法が進化することで人が病気では簡単に亡くならない時代になりつつあります。それでも、「医は仁術」と言われるように、医療従事者が患者様に寄り添い、救わなければならない命がたくさんあります。そのため、JMSは、安全な医療現場を足元で支え、医療従事者が治療に集中できる環境をつくることが私たちの使命であるという創業者の想いを大切に引き継いでいきます。そして、これからは外部技術も取り入れ、さらに自らを進化させることで、医療の進歩を牽引し、医療従事者と患者様に寄り添った製品づくりを通じて、医療のイノベーションを実現していきます。